伝え方が9割

まちの本屋ビジネス書

著:佐々木 圭一

目がくわっとなって、読みながら実践したくなります。

本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。

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あらすじ

【史上初! 3年連続ビジネス書年間ベスト10入り】(2013年〜2015年。トーハン調べ)

【2013年ビジネス書ランキング1位】(紀伊國屋書店新宿本店調べ)

【2013年 6ヶ月連続ビジネス書1位】5月から10月まで、ビジネス書ランキング1位獲得! (日販調べ)

なぜ伝え方で結果が変わるのでしょう?

たとえば、好きな人がいるとします。
でもその人は、あなたのことに少しも興味がないとき、何と言ってデートに誘いますか?

「デートしてください」

こう言ってみました。あなたのピュアな気持ちそのままですね。
これだと断られる確率が高いですよね。
ですが、コトバ次第で結果を変えることかができます。

「驚くほど旨いパスタの店があるのだけど、行かない?」

こう言ってみました。相手は行っていいかも、と思う確率がぐんと上がるコトバです。
どちらにしても、実は「デートしませんか?」という同じ内容なのです。
同じ内容なのに、伝え方で結果が変わってしまう。これは驚くべきことと思うかもしれません。 ですが、あなたは今までの人生で、「伝え方で変わるのでは?」と、うすうす気づいているのではないでしょうか。

伝え方にはシンプルな技術があります。

この本は、著者が膨大な時間とトライ&エラーで導き出した方法論を整理しました。
料理のレシピのように、誰でもコトバをつくれるよう体系化してあります。
誰でも自分の日常から、試行錯誤の上で伝え方の技術を身につけることもできますが、それだと辿り着くまでに十数年かかってしまいます。効率がよくありません。
この本は、著者のように回り道をしなくても魅力的なコトバを最短でつくれるよう構成してあります。

内容(「BOOK」データベースより)

なぜ、伝え方で結果が変わるのか?この本で学べば、あなたのコトバが一瞬で強くなり、人生が変わります。

著者について (「BOOK著者紹介情報」より)
佐々木 圭一
(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師

コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師。上智大学大学院を卒業後、博報堂を経て、株式会社ウゴカス設立。
もともと伝えることが得意でなかったにもかかわらず、コピーライターとして配属され苦しむ。ストレスから1年で体重が15%増、アゴも無くなる。
あるとき、伝え方には技術があることを発見。そこから伝え方だけでなく、人生ががらりと変わる。本書はその体験と、発見した技術を赤裸裸に綴ったもの。
書籍『スティーブ・ジョブズ』に出てくる伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国TBWA/Chiat/Dayで2年間クリエイティブに従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6カ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計5つ獲得、Ad Festでゴールド賞2つ獲得、アジアで最も成功したと評価されAIMアワードグランプリを獲得、など国内外55のアワードに入選入賞。
広告以外には、郷ひろみ・Chemistryの作詞家として、アルバム・オリコン1位を2度獲得。日本動物愛護協会最年少理事。雑誌「動物たち」のカバーデザイン。 Warner Music Japanのレーベルロゴデザイン。上智大学非常勤講師として人気。心を動かし、人を動かすことをライフワークにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

まとめ

【伝え方にも技術があった】

心を動かすコトバには法則がある。それは、一度知れば一生あなたの武器になる。
でも、自己流の人がほとんど、プロに学ぶのが一番の近道である。武器にするためには、はじめは意識して使う。コトバの一般常識は通用しない。

【ノーをイエスに変える技術】

人は一日平均、22回頼みごとをする。

・結果を変える「お願い」コトバの作り方

ステップ① 自分の頭の中をそのままコトバにしない。

ステップ② 相手の頭の中を想像する。
お願いに相手がどう考えるか、普段相手は何を考えているか。

  • イエスに変える切り口① 「相手の好きなこと」
  • イエスに変える切り口② 「嫌いなこと回避」
  • イエスに変える切り口③ 「選択の自由」
  • イエスに変える切り口④ 「認められたい欲」
  • イエスに変える切り口⑤ 「あなた限定」
  • イエスに変える切り口⑥ 「チームワーク化」
  • イエスに変える切り口⑦ 「感謝」

ステップ③ 相手のメリットと一致するお願いを作る。
相手が興味を引きそうな物事・好きなものを基にコトバを作る。

・課題を基に3つのステップを使ってみる。

  • 課題①「自転車を置かないで」
  • 課題②「無駄な電気を消して」
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【「強いコトバ」を作る技術】

感動する映画の名台詞はだれでも作れる。
情報量は10年前の530倍になったことにより、普通のコトバはなかったものとされてしまうようになった。
強いコトバとは、心が揺さぶられたり、ぐわっときたり、じわっときたり、無視できないコトバのことである。

・「強いコトバ」をつくる5つの技術

①サプライズ法

「(語尾に)!」「びっくり、~」「そうだ、~」「ほら、~」「実は、~」「すごい、~」「信じられない、~」「あ、~」
伝えたいコトバを決め、適したサプライズワードを入れる。
相手の心を動かしたいときに使う

②ギャップ法

最も伝えたいコトバを決め、伝えたいコトバの前半に正反対のワードを入れる。前半と後半がつながるよう、自由にコトバを埋める。
オバマ大統領も使っている技法。

③赤裸々法

最もつたえたいコトバをきめ、自分の身体の反応を赤裸々にコトバにする。赤裸々ワードを伝えたいコトバの前に入れる。
顔は?喉は?くちびるは?息遣いは?目は?産毛は?肌は?頭の中は?手のひらは?指先は?血の巡りは?この質問に答えて、赤裸々ワードに入れる。
普段使はないコトバを使うのがチェックポイント。
Mr.childrenが使っている。

④リピート法

伝えたいコトバを決め、繰り返す。
西野カナ、サザンオールスターズが使っている

⑤クライマックス法

いきなり伝えたい話をしない。クライマックスワードから始める。
「ここだけの話ですが、~」「他では話さないのですが、~」「誰にも言わないでくださいね、~」「これだけは忘れないでください、~」「三つのコツがあります、一つ目が~」「ワンポイントアドバイスですが、~」

・10分で読みたくなる長文に変える方法

冒頭になるべく短い、「強いコトバ」を入れる。文の最後に冒頭に使った「強いコトバ」を入れる。タイトルをサプライズワード+冒頭の重要ワードにする。
※長文全体を良くしたいときは、大事なポイントのみ強いコトバを入れる。

・メールは感情を30%増量して伝える。

サプライズ法を入れる。

感想

なるほど!確かに!あ~こうすればよかったんだ~と思う内容がちりばめられています!
自分のコトバはなぜ伝わらないんだと思い、私は、どうやったら、伝わるか?これいったらだめって言われるよな・・・なんて言おうか、これで行ってみよう!えいっ!ラッキー!うまくいった。あ~ダメだった・・・。 ということの繰り返しでした。
ギャンブルのような伝え方で、答えは常に自分の中に求めていました。この本を読んで、なぜ、伝わらないのか、どうやったら伝わるのかがわかりました。

鳥肌が立ちました。読みながら、早く伝えたい。こういう時これ使おう、こういうときはこれを使おうとポンポン浮かんできて、メモをしながら読んでいました(笑)

とても、読みやすく、すぐに読めることができますが、内容はとても濃いです。自分の頭の中のコトバをそのまま伝えていましたが、頭の中をしっかりと料理してから伝えるようにすると、相手に面白いほど伝わります。
「この人は、理解できないから、一緒に仕事したくない。イライラする。」ではなく、自分のコトバを変えるだけで本当にびっくりするくらいうまく行きます。相手のことを考えて伝えることが大切なことは誰しもがわかっていますが、それをどう考えればよいのかをわかりやすく教えてくれる本は今までなかったと思います。なんて伝えようか?と悩むことがある方、相手が気持ちよく動いてくれるようなコトバを使いたいと思っている方におススメの本です!

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