「1枚」の資料で伝わる!読んだ人が動く!読んだ瞬間に使えるスキル本です!
本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。
あらすじ
世界的にその名を知られる自動車企業・トヨタでは、社員が皆、当たり前のようにやっている「あること」があります。
それは、必要な情報をすべて「1枚の紙にまとめる」こと。
会議の議事録や出張報告書、企画の提案書、打合せの資料など、仕事のあらゆる場面において、 A3あるいはA4サイズの書類を「1枚」用意した状態で臨むのです。
そうした習慣が可能にした、スムーズな情報伝達やコミュニケーション、問題解決などの取り組みがあるからこそ、 社員数約7万人の巨大企業がナンバーワンの座に輝くことができたのだと著者は分析しています。
自身、携わった仕事が日本一の評価を得るなど、トヨタの環境の中で豊富な経験を積み、仕事力向上のために試行錯誤を重ね続けた著者が、
自ら学んだ「紙1枚」にまとめる技術のエッセンスを抽出し、ほかのさまざまな場面でも目的に合わせて応用できる実践法として体系化しました。
- 「仕事が終わらない……」
- 「提案が通らない……」
- 「説明がうまく伝わらない……」
そんな悩みを一挙に解決してしまう、とっておきの思考整理法を大公開!
ぜひ、あなたもその効果を実感してみてください。
内容(「BOOK」データベースより)
世界のトップ企業・トヨタの「仕事のできる人」たちが当たり前のように実践している仕事術をもとに体系化した、シンプルにして究極の思考整理法を大公開!
著者について
浅田すぐる(あさだ・すぐる)
“伝わるカイゼン”「1枚」ワークス(1sheet Frame Works)代表。
相手にうまく「伝わらない」がために選ばれず、不本意な思いをしているビジネスパーソンや経営者に向けて、「紙1枚」にまとめるだけで理想の状態へとカイゼンしていく技術、「“伝わるカイゼン”『1枚』フレームワーク」を手渡している。
就職氷河期時代、当時の人気ランキング1位だったトヨタから「紙1枚」で内定獲得。入社後、トヨタ独自の「1枚」仕事術を修得する。
入社4年めのアメリカ駐在中に一時休職したことをきっかけに、「1枚」による目標達成と時間短縮の両立を追求し、400時間超だった残業時間をゼロにまで減らす。
業務においては「トヨタのホームページ管理人」を担当。パソコン画面「1枚」に収まるシンプルなサイトへのカイゼンを実現し、企業サイトランキングで日本一を獲得する。
その後、日本最大のビジネススクールであるグロービスへの転職を経て、2012年に独立。企業研修や個別コンサルティングなどを通じて、これまでのべ1000名以上の受講者に指導を行っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
浅田 すぐる
“伝わるカイゼン”「1枚」ワークス(1sheet Frame Works)代表。
就職氷河期時代、当時の人気ランキング1位だったトヨタから「紙1枚」で内定獲得。入社後、トヨタ独自の「1枚」仕事術を修得する。
入社4年目のアメリカ駐在中に一時休職したことをきっかけに、「1枚」による目標達成と時間短縮の両立を追求し、400時間超だった残業時間をゼロにまで減らす。
業務においては「トヨタのホームページ管理人」を担当。その後、日本最大のビジネススクールであるグロービスへの転職を経て、2012年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
まとめ
トヨタは必ず1枚の資料で仕事をする。
【トヨタの1枚の特徴】
- 一目で全体が見える。
一覧性=一目でわかるかどうか。 - 枠がある(フレーム)。
- 枠ごとにタイトルがついている(テーマ)。
- 上記がないと、機能しない1枚になる。
- 見る人が一目で決断できる資料を用意しなくてはいけない。
- 紙のサイズはA3かA4。
- 5つのテーマがある。
- 目的or 背景 or 前提
- 現状
- 課題
- 対策
- スケジュール
【トヨタの紙1枚にまとめる技術~基本編~】
- 3つのステップ
- 考える情報を書類に「整理する」。
- 自分なりの考えを書類に「まとめる」。
- 書類の内容を誰かに「伝える」。
- どうしようかわからなくなったときは、「動作化」する。
- 「動作化」とは、動詞(あいさつする)を動作(おはようございますという)に変換すること。
- すべての基本、情報を整理するために「エクセル1」を使う。
- 「エクセル1」のために準備することは3つ。
- テーマ
- 3色(緑、赤、青)
- 1枚の紙
- 緑と青で情報を整理し、赤で考えをまとめていく。
- 「エクセル1」の使い方
- 8個から32個のフレームを作る。(フレームの量は内容によって調節する)
- フレームの枠線・日付・テーマは緑色を使う。
- 空白のフレーム内に青色で答えを書いていく。
- 赤色で考えをまとめる。却下するものには×を付け理由を記入する。
- 書き出す作業に制限時間を設けないとだらだら考えてしまう
- 書き出す制限時間の目安は8個で1分、16個で2分、36個で5分を上限にする。
- 目的を見失いそうになったら「そもそも何のためにやるんだっけ?」と考え軌道修正する。
- 読み手はだれか?どのように反応してもらいたいか?を明確にする。
【エクセル1でプレゼン資料を作る】
- 読み手、目的をはっきりさせる。
- プレゼンを行った際に聞いてきそうな質問は何かを「エクセル1」に書き出す。
- 読み手が聞きたそうなものを一つ選び、別の「エクセル1」で答えを書き出す。
- フレームに記入するときは必ずひとことで考える。(一言で言うとなにか?)
- ここまで整理出来たら、5つのテーマに記入していく。
【伝え方のコツ】
- 書類を見せるときはただ、見せるのではなく指をさしながら説明する。
- 話を構造化する。(一言でいうと、3つポイントがありますなど・・・)
【新規企画のプレゼン資料を作る】
- 読み手、資料の目的を記入する。
- 一言でいうと?それに対する読み手がしてきそうな質問を3つ考える(why,what,how)
- 質問に対する答えを一言で書く。
【社外セミナーの結果を報告する】
- セミナーを一言で説明すると?を記入する。
- なぜこのセミナーに参加したのか?このセミナーで何を学んだのか?今回の学びをどう生かすか?という質問に対して、3つずつ答えを出す。
- 報告書に「要約」「受講目的」「ポイント」「今後に向けて」「所感」というテーマに対して、②の内容を記入していく。
感想
読んでみて、わかりやすい!真似しやすい!と感じました。具体的にどうやればよいのか動作が書いてあるので、その通りにやれば自分でもできました。
ただ、読むなら1時間前後で読めますし、紙を用意して実践しながら読むのでも2時間以内で完了する内容となっているので、マニュアル本としても活用しやすいです!
私は、「社長にどう伝えよう・・・。」「営業先にどう伝えたらわかりやすく、動いてもらえるだろうか」「こういうことを伝えたいのだがどう伝えたらよいか」 など、頭の中にあるふんわりしたイメージを伝えるために整理し、考えることにとても使っていました。
この時間がとても非効率でなんとかしたい!と感じていたところ、本書を読んだところ「あっこうすればいいんだ!」気づき、とてもすっきりしました。同じように感じている方にはとてもお勧めの1冊です!
また、自分の部下や同僚で「説明がわかりずらい、何とかなんないのかな・・・」という人に対してこうした方がよいと説明・指導が苦手な方にも教本として紹介すると、とても仕事がしやすくなるのでお勧めです!(ソースは私です)