このまま今の会社にいていいのかと一度でも思ったら読む 転職の思考法

まちの本屋ビジネス書

著:北野 唯我

好きな仕事がないのが普通!生き方・働き方の判断軸が見つかります!

本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。

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あらすじ

発売たった2ヵ月で10万部突破のベストセラー! !
「転職する前に読みたかった」「大切な人に推薦したい」など反響の声、続々!
一生食えて、心から納得のいく仕事が見つかる、転職論の決定版。あらゆる不安やモヤモヤが、ストーリー形式で一挙に解決!

◆本書で解決する「悩み」

→会社を辞めるべきタイミングがわからない/「年収は下がるけど、魅力的な会社」への転職はあり?/自分の市場価値をどう測るか、そしてどう高めるか/ 「中途で入るべき会社」と「新卒で入るべき会社」をどう見極めるか?/「本当にやりたいこと」がいつまでたっても見つからないがどうすればいいのか……etc

◆読者の声

  • 「もし可能ならば『キャリアがスタートするタイミング』において全ての人にこの本を手に取ってほしい。この本で説明されている内容を理解しているか否かで人生が180度変わる事だってあり得ると思うから」(20代男性・学生)
  • 「企業という組織の体勢、出世構造、マーケットバリューのつくりかた。1つ1つが構造化されて、文系脳でも手に取るように分かりやすく説明されています。転職した人も、これから社会に出る若者にも読んでほしい」(20代女性・メーカー)
  • 「小説形式だからとても読みやすかったです!
    『上司ではなくマーケットを見て働く』という部分、まさに! と思いました」(30代女性・3児の母として専業主婦→HRベンチャー)※発売前モニター調査より

◆転職に必要なのは、情報ではなく思考法である

もはや終身雇用が完全に崩壊した日本。
しかし、「転職」がタブー視される風潮の中で、誰にもノウハウを聞けずにさまよう「転職難民」が今、たくさん生まれています。 多くの人が「とりあえず」と転職エージェントに登録し、次から次へと企業を紹介され、情報の海におぼれてしまう例が跡を絶ちません。 いま本当に必要なのは、情報ではなくその情報を判断するための「思考の軸」なのだ、というのが本書のコンセプトです。

◆転職できなきゃ、自由になれない

仕事でダメな上司に付き合わないといけない、価値のない商品を嫌々営業しないといけない、予期せぬ異動や転勤に振り回される……仕事の悩みのほとんどは、「転職する確信がない」ことから生まれます。
本書は、「一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法」を伝授することで、すべての読者が「本当の意味で自由に働ける状態」をつくり出すための一冊です。

◆「人生を左右するほど大切だけど、誰にも聞けないこと」、教えます

【中途で入社する際の3つの「落とし穴」】

  • 役員が新卒社員出身で占められている
    →そもそも中途が活躍できる文化がない
  • 自分の職種が会社の強みと一致していない
    →会社の「強み」となる部署以外で入社しても裁量権を得にくい
  • 人材に依存せずに回るビジネスモデルである
    →転職しても自身の市場価値は高まらないケースが多い

【転職エージェントの使い方】

  • 面接後どこがよかったかだけではなく「よくなかったところ」も聞け
    →本当に優れたエージェントならフィードバックをくれる
  • エージェントが強く薦める会社には気をつけろ
    →単に「採用基準の低い会社」にすぎない可能性がある
  • 転職エージェントからの案件だけで転職を決めてはいけない
    →エージェント経由の求人は全体のごく一部にすぎない……etc

内容(「BOOK」データベースより)

転職に必要なのは「情報」でも「スキル」でもなく、確かな「判断軸」である。一生食えて、心から納得のいく仕事を見つける方法。

著者について

北野 唯我

兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。
就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。
その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。
TV番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北野 唯我

兵庫県出身。神戸大学経営学部卒。
就職氷河期に博報堂へ入社し、経営企画局・経理財務局で勤務。
その後、ボストンコンサルティンググループを経て、2016年、ハイクラス層を対象にした人材ポータルサイトを運営するワンキャリアに参画、サイトの編集長としてコラム執筆や対談、企業現場の取材を行う。
テレビ番組のほか、日本経済新聞、プレジデントなどのビジネス誌で「職業人生の設計」の専門家としてコメントを寄せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

まとめ

【いつでも転職できるの確信を持った人だけが自由になれる】

【自分の市場価値を測るための9の質問】

  1. 会社を変えても、価値のあるスキルをどれだけ持っているか
  2. そのスキルの賞味期限はいつまでか
  3. 他の会社でも通用するレアな経験がどれだけあるか
  4. その経験は世の中からどれだけニーズがあるか
  5. 社内に自分が会社を変えても喜んで力を貸してくれる人がどれだけ存在するか、また、その人物たちは意思決定の力がどれだけあるか
  6. 社外に自分のためによろこんで力を貸してくれる人がどれだけいるか、また、その人物たちは意思決定の力がどれだけあるか
  7. 自分の所属しているマーケットの一人当たりの生産性はどれだけ高いか
  8. 自分が所属しているマーケットに今後の成長性はあるか
  9. 今後、どれだけ自分の市場価値は成長が見込まれるか

自分の市場価値は「業界の生産性」×「人的資産」×「技術的資産」で決まる。

【一生食えるを確保する】

  • 自分という商品を会社に売り、会社がそれを買うことが雇用。つまり、自分を商品としてとらえて現在の価値を知り、どうやって高めていくかを考えること。
    1. 技術的資産とは
      経験と専門性でできている。専門性は職種に近い。経験は職種に紐づかないもの。例えば、営業は専門性。チームリーダーは経験。ただし、他の会社でも通用する経験かどうか。
      ※自分の職歴を経験から棚卸すると自分の技術的資産がわかる。
      • 20代は専門性、30代は経験を取れ。
      • 専門性より経験を重視すべき。経験は思考法で何とかなるが、専門性はセンスが必要。
    2. 人的資産とは
      会社が変わっても自分に仕事をくれる人かどうか。40代は人脈が重要。
    3. 業界の生産性とは
      その業界にいる一人当たりどれほどの価値を生み出しているか。
      業界のGDPは最大で20倍違う。
      生産性がすでに高い産業か成長産業を選べ。逆に選んではいけないのが、生産性が低くてかつ、成長が見込めない産業で働くこと。
  • 業界の生産性がわかるフレーム
    1. ニッチ
    2. スター
    3. ルーティンワーク
    4. 消滅①が新しく④が古い仕事。雇用の数は少ないが変えが聞かない仕事から始まり、②③で雇用の数が増え、最後は④雇用の数も少なくだれでもできる仕事として消滅していく。
      自分の仕事が①なら業界が上向き、③なら下向き。
  • 伸びるマーケットを見つける2つの方法
    • 複数のベンチャーが参入し、各社が伸びているサービスに注目する。
    • 既存業界の非効率を突くロジックに着目する。業界が30年以上続いていて、かつ、その業界に非効率があり、まったく違うアプローチで攻めいている会社。

【会社選びの3つの基準】

  1. マーケットバリュー
  2. 働きやすさ
    働きやすさはマーケットバリューと相反しない。長期的には一致する。
  3. 活躍の可能性を確かめる3つの質問
    • 「どんな人物を求めていて、どんな活躍を期待しているのか」
    • 「今、一番社内で活躍し、評価されているのはどんな人物か?なぜ、活躍しているのか?」
    • 「自分と同じ中途で入った人物で、今活躍しているのはどんな社内パスを経て、どんな業務を担当しているのか?」

【良いベンチャーを見極める3つのポイント】

  1. 競合はどこか?そして、競合も伸びているか?
  2. 現場のメンバーは優秀か?ベンチャーの経営者は優秀なのは当たり前だが、他も優秀か?
    • 現場のメンバーとだけの面談をセットしてもらい、その時の反応を見ること。
    • こちらから逆質問させてもらい、的確に答えられなければ現場はダメである可能性が高い。
  3. 同業他社からの評判は悪くないか?

【良いエージェントの5箇条】

  1. どこが良かったか、懸念点をフィードバックしてくれる。
  2. 案件ベースでのいい、悪いではなく、自分のキャリアにとってどういう価値があるかという視点でアドバイスをくれる。
  3. 企業に回答期限の延期や年収の交渉をしてくれる。
  4. 「ほかに良い求人はないですか?」という質問に粘り強く付き合ってくれる。
  5. 社長や役員、人事責任者と強いパイプがあり、いつでも面談をセットできる。
    ※転職先を探すにはいくつかのチャンネルがあり、企業は目的によって使い分けている。転職エージェントだけで就職先を絞ってはいけない。

【選択肢がないと人は小さなうそをつく】

  • 「転職は悪」は、努力を放棄したものの言い訳に過ぎない。
  • やめられないという思い込みの中にいたらだれでも小さなうそをつくことになる。
  • 選択肢を失った瞬間ひとは窮屈になる。=自信がなくなる。
  • 自信は、食べていける力をつけることでしか生まれない。

【転職後期に生まれる今の会社に残ってもいいかもという迷い】

  • あなたがいなくても会社は回る。
  • 転職の後期に迷いが生じたら、そもそもの目的に立ち返ること。
  • マーケットバリューと給料は長期的には必ず一致する。すでに給料が高い企業か、安いけどマーケットバリューが高まるところなら迷わず後者を取れ。
  • マーケットバリューと給料のギャップを40代後半になるまで誰も教えてくれない。

【パートナーが転職に反対してきたときに必要な3つのこと】

  1. ロジック
  2. 共感
    • パートナーへの相談は共感が命。
    • 共感を得るためには必ずお互いが同じレベルで理解できる言葉や比喩を使って話せ。
  3. 信頼
    • 最後は信じてもらうこと。
      ※これは、意思決定の本質と同じだ。意思決定とは一番情報を持っていて、一番コミットしている人間がやるべきである。

【心から納得のいく仕事を見つけるために必要なこと】

  • 必ずしも仕事にやりがいをもとめることが正しいことではないが、やりがいを求める人に味方する時代になってきている。
  • 定型的でやりがいが生まれにくい仕事はシステムで代替えできる。
  • 無料のものが大量に増えている。
  • もし、働かなくていいなら、3つの仕事の内どれを選ぶか?
    1. 仕事として好きなことを続ける。
    2. 仕事は最小限にして趣味に打ち込む。
    3. 嫌々ながら今の仕事を続ける。
  • ほとんどの人にやりたいことなんて必要ない。どうしても譲れないくらい好きなことなんてほとんどの人にはない。
  • 人間には2パターンある。99%は②のタイプの人間。
    1. To doに重きを置く人間→何をするのかで物事を考える。明確な夢や目標を持っている。
    2. Beingに重きを置く人間→どんな人間でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する。
  • ①と②どちらが良いという話ではなく、何を重視するかの問題。②であっても妥協ではない。
  • 状態とは二つある。
    1. 自分の状態。
      主人公(自分)が今いる場所にとって適切な強さ(マーケットバリュー)か?信頼できるか?(自分を嫌いにならない選択肢を選べること)
    2. 環境の状態。
      緊張と緩和のバランスは心地よいか。
      バランスとは良い緊張が3つ以上あり、悪い緊張が10未満の状態。
      良い緊張とは、社外からのプレッシャー、悪い緊張は社内からのプレッシャーであることが多い。
  • being型の人間が好きなことを見つける方法
    1. 他の人から上手といわれるが「自分ではぴんと来ないもの」から探す方法。
    2. 普段の仕事の中で「まったくストレスを感じないこと」から探す方法。
  • 上記から、好きなことを書き出したら自分のラベル(キャッチコピー)を考える。
  • 今の自分じゃなくてもよい、今後こうなりたいというものでもOK。それを目指せばよい。これは、マーケットバリューの軸とは別の判断軸になる。
  • 二つの判断軸を持つことが大事。
  • 以上の判断軸で考え、もし、入る企業を迷ったら、どちらを選んでも間違いではない。
  • そのうえで「伸びている市場を選び、自分を信じろ」
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感想

心に響くワードがたくさんありました!ビジネス書なのですが、なぜか感動してしまいました・・・

  • 転職できない人がいる会社よりも転職できる人がいっぱいいるけどもしない会社が良い会社だ。
  • 財務的に良い会社が必ずしも良い会社とは限らない。
  • 転職という選択肢を持てない人間は自分に嘘をつくことになる。
  • 転職をするためのチャンネルは複数ある。(転職エージェントだけで選んではいけない。)
  • マーケットバリュー(自分の市場価値)を高めることが選択肢を広げること=自分に嘘をつかないことにつながる。
  • やりがいを求めることが必ずしも正しいことではない。
  • 普通の人がマーケットバリューを高めるためには成長産業に身を置くことが大事。
  • 99%の人は何をやるかよりも、どんな状態が良いか重視する方がしっくりくる。
  • 20代は専門性、30代は経験を取れ。
  • 仕事は緊張と緩和のバランスが大事。プレッシャーが多すぎても、少なすぎてもいけない。

上記のワードが少しでも心に引っかかったなら、ご一読をおすすめします!
特に20代、30代の方にはお勧めします!自分が将来どんなキャリアをデザインしていくのか?を考えることって本当に少ないと思います。 この本を機会に私も考えていきたいと思います。正直、将来が不安でどうやって進んでいけばよいのか決められませんでした。自分のモヤモヤがこの本で解消されました!

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