捨てる。手を抜く。考えない。月460時間労働から抜け出した私の方法

まちの本屋ビジネス書

著:須田 仁之

仕事が遅いのは、頭を使い過ぎてるからです。

本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。

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感想

仕事が遅いのは、頭を使い過ぎてるからだということがこの本を読んで、よくわかりました。
いかに早く仕事を終わらせるかを考えることよりも、そういった考えを捨てる。ことの方が早く仕事が終わるからです。
著者の須田仁之さんは、本の中で、経験したことがあるかないかで仕事のスピード劇的に変わる。
ある仕事の経験がある人は、経験したことがないひとよりも、圧倒的に早い。
そのため、経験したことがない仕事を早く終わらせるために考えても意味がない。なぜなら、遅いのが当たり前だから。それなら、「仕事を早く終わらせるためには」という考えを捨てる。手を抜く。考えない。ことで、仕事の取りかかりが早くなる。結果、仕事が早く終わるのです。

といっております。
本当にその通りだと思いました。

私がよくやってしまっていた仕事の取りかかり方は、

  1. 上司から仕事を受ける。
  2. 感情的な抵抗をする
    「また、上司がやっかいな仕事持ってきたよ。 一個の仕事にどんだけ時間かかるやつ持ってくるんだよ」と思う。 そして、悶々とする。
  3. 効率的な方法を考える。
    「どうやったら、この仕事を効率的に楽に終わらせられるかな」
    「こうやったら、行けるかも!」
    「それってどうやるんだろう…(ネットで調べる)」
    「よし、これでやってみよう」
  4. タスクの洗い出し
    「やるべきことはなにかな?」
    「よし、この流れでやってみよう」
  5. 実行
  6. 提出
  7. やり直し
    「うーん、あってるんだけど、なんか違う。やっぱり、こういう感じでやって!」
    または、
    「やっぱり、それじゃなくてこっちやって!」
  8. 落ち込む
    「またかー!だるいな…なんで、そうなるんだろ。どうやったら、もっと効率的に早く仕事終わるかな…他にもいっぱいあるのに」
    いつも、こんな感じで仕事をしていました。

どうですか?
めちゃめちゃ非効率ですよね?

まず、
②感情的な抵抗をする。と③効率的な方法を考える。はいらないですよね。ここは、捨てる。べきですね。
そして、④タスク洗い出しと⑤実行の間に上司に方向性の確認や選択肢の確認をしていないのも、二度手間を作っている原因だと思います。
仕事が遅い一番の原因は、やったことがない仕事を自分でひたすら考えて、行動するまでが遅いことだと思います。
それを教えてくれたのがこの本でした。

そして、捨てる。とは?
手を抜く。とは?
考えない。とは?

どうすればいいのか、アクションプランまで学ぶことができます!
アクションプランの一部をまとめでご紹介します!
仕事が遅い。なかなか仕事が終わらない。もうどうやったら仕事がうまくいくかわからない。八方塞がりだという方、少しでも気になった方は、是非ご一読をオススメします!

まとめ

  • 捨てる。手を抜く。考えない。
    • 自分目線、自分の中の矛盾を解決すること、優先順位、目標設定を捨てる。
    • 考えないで進める方が仕事は進む。考えるな、クグれ、徹底的にパクれ。
  • 仕事を早く終わらせ、成果を上げる方法
    1. 孫正義社長のビジネスアイデア思考術
    2. 情報収集術
    3. コミュニケーション術
    4. 徹底的に無駄をなくす、パソコン作業術

まとめ詳細

①捨てる。手を抜く。考えない。

・自分目線、自分の中の矛盾を解決すること、優先順位、目標設定を捨てる。

なぜなら、成果が出ない人ほど思考したがるからです。
思考することよりも、処理スピードを優先した方が成果が上がると著者は、いっています。
なぜなら、仕事は矛盾することだらけです。それをロジカルに理解しようとするのが無駄です。
解決しようとせず、受け止めるほうが無駄なストレスなく仕事を進めることができます。
それができないと、自分目線になり、 「自分だったらこう考える」「自分なりにこうしたい」など…考えるでしょう。それをしてしまうと相手が求めることができない。相手に伝わらない。ことになってしまい、それがコミュニケーションのすれ違いにつながります。

優先順位や目標設定はキングオブ自分目線です。
若い頃は、特に自分がコントロールできることがすくなく、優先順位を真剣に考えてもその通りできないため、意味がないです。
それよりも、手を動かすこと、すぐ終わらせられることは、すぐにやる。
問題は、時間がかかる仕事ですが、見積りした作業の時間を1日のスケジュールに組み込むことで、解決できます。
優先順位を考える時間があるなら、スケジューリングを考える時間に割いた方がはるかに有意義です。
目標設定も同じです。確かに、目標設定していけばうまくいく事例もたくさんありますし、成功者にそのケースは多いかもしれません。
しかし、そのメソッドが自分にあっているかは別問題です。強みや弱味が違うと孫正義さんがやっているからとベンチマークしても意味がないです。目標設定して、うまくいかない人は、目標設定することを捨てた方がよいです。

・考えないで進める方が仕事は進む。考えるな、クグれ、徹底的にパクれ。

この代表例が資料作成です。
特に新人のころは、何をどういうフォーマットでどう作ったらいいのかわかりません。本の通りに作っても、上司に起こられるだけです。
そんなときは、自分で作るよりも徹底的にパクることがオススメです。
たくさんの資料を見ることで、センスが磨かれて行きます。
インプット先は、もちろん先輩や同僚、取引先でもよいのですが、代表的なのがネット検索です。そう、ググるです。
事業計画なら検索すれば沢山ヒットします。また、上場企業のIR情報に乗っている決算説明資料も参考にできます。
それに、世界的に有名なファイル共有サービス「スライドシェア」というネットサービスも便利です。

②仕事を早く終わらせ、成果を上げる方法

・孫正義社長のビジネスアイデア思考術

それは、1日5分だけ、ビジネスアイデアを集中思考することです。

・情報収集術

これは、どういう意味だろうと考えず、とにかく沢山の情報を浴びる。
そのために、ニュースサイト、Twitter、FacebookなどのSNSで情報収集、メールマガジンの定期講読など、とにかく片っ端から情報をあびていく。
その次のステージは、重要な情報を持っている人とつながることです。
そのためには、重要でない情報を発信する人を排除するデジタルデトックスをすることです。
他にも、本を読むときは、先に書評を読む。好きな書評ブロガーを見つけたり、Flierがオススメです。
歩きながら、音で情報収集する。
「ポッドキャスティング」や、ラジオが聞ける「radiko」、ニュース・コラムが聞ける「voicy」などがオススメです。
通信料が気になる人は、「タウンwi-fi」がオススメです。

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・コミュニケーション術

コミュニケーションは無駄が9割です。そのため、効率化できる余地は、大いにあると思います。
例えば、コミュニケーションロスはよくあることです。
いった言わないなど、聞いてない、間に入っての伝言ゲームのトラブルなど…。確実にそれをなくすためには、メール、テキストベースのやり取りとccに上司を必ず入れる。
うざいと言われてもめげずに入れる。
しかし、コミュニケーションツールに頼り過ぎるのは、伝わってなくて、逆にコミュニケーションロスに繋がります。
そういうときは、対面でじっくり話す時間を作りましょう。
メールは、返信したら即削除。溜まれば溜まるほど、作業効率が落ちるからです。
ただ、即レスは要注意です。
即レスのプロで暇潰しに付き合わされたり、ピントのずれた質問をする人に対しては、レスを止められるようにしましょう。
コミュニケーションにおいて、できるビジネスマンとダメなビジネスマンの違いは質問力です。
調べれば出ることは聞かず、Google先生に聞いて調べておく、そして、知らないことは知ったかぶりせず、素直に教えをこう。

・徹底的に無駄をなくす、パソコン作業術

「マウスは使うな、ショートカットキーを職人のように使いこなせ。」と著者はいっています。
初心者は、コピペ(ctrl+c,v)、全てを選択(ctrl+a)、検索(ctrl+f)保存(ctrl+s)から覚える。
次にアプリケーションの切り替え(alt+tab)です。
Gmailの返信は(r)です。
クリックする時間は、全て無駄です。
定型文は、全て辞書登録しましょう。
な→何卒よろしくお願いいたします。
あ→ありがとうございます。
お→お疲れ様です。
お→おめでとうございますー!
よく使うアプリ、ウェブページは、「Alfred」を使っていると履歴が一覧ででるようになり便利です。
また、タブを新しく開く、タブの移動はよく使うので自分がよく使うブラウザーのショートカットキーは覚えておきましょう。
検索窓へのショートカットも必須です。
GoogleChromeなら、(ctrl+l)です。
以上、要約です!

最後に要約のまとめです!

目標設定や優先順位という考えを捨てる。自分ができないこと、コントロールできないことが多いことは、手を抜く、もしくは、やらない。そして、自分で考えても成果が上がらないことは、考えない。そして、徹底的にパクる。
つまり、「捨てる。手を抜く。考えない。」です。
でも、それだけをやると嫌なやつで仕事ができない人になってしまいます。
何をして、何をやらないのか、効率的にやれることは何か、整理することがとても、重要です。
本書では、やらなくて良いことを教えてくれます。それを学びながら、自分のやるべきことを同時に考えて読むと自分のタスクが整理されて、仕事に対するやる気が湧いてきます!
仕事に行き詰まったときにオススメです!

Amazonあらすじ

内容紹介

思考、コミュニケーション、マネジメント、資料作成、情報収集……
月460時間労働から抜け出した「ラクして速い仕事術」を一挙公開!

【特別収録!】けんすう氏、家入一真氏、経沢香保子氏の仕事術

僕は社畜時代を通して、ほとんどの仕事術を「量稽古」で身につけてきました。
もちろん、量をこなさなければ伸びない力もあるのですが、本書では血と涙と汗をできるだけかかずに済むノウハウを中心に選びました。

これらを実践することで、AIやテクノロジーが猛スピードで発展している現代を生きるうえで本当に必要な、人間にしかできない仕事力を養えるはずです。

また、ご自身が抱える業務のなかで、「何がムダなのか?」「効率化して成果を出すためにはどうすべきか?」という問いに対する根本的な回答が見出せるでしょう。(「はじめに」より)

出版社からのコメント

第1章 頭を使おうとしている人ほど仕事が遅い。

孫社長に怒鳴られても、くじけなくなる。
矛盾は解決せずに受け止める。
成果が出ない人ほど思考したがる。
勘違い人間はなぜ生まれるのか
孫社長に学ぶ脳の鍛え方。
など

第2章 コミュニケーションはムダが9割。

「自分ウィキペディア」で作ろう。
オレオレ目線を捨てる。
「笑う会議」のススメ。
メールは即削除。
「即レス」の落とし穴。
マウスを使うな。
など

第3章 ゆるく尊敬される上司が最強。

日報なんて糞くらえ。
「赤ペン先生になれる人」が最高の上司。
「バッドニュース・ファースト」で炎上を防げ。
「丸投げ」したほうが部下は育つ。
うざがられる人ほど強いチームをつくれる。
など

第4章 元資料作成マシーンによる手抜き術。

資料づくりの基本は「TTP」
「矢印」を多用せよ。
紙もデータも1枚にまとめる。
その場の反応を見ながら臨機応変に。
など

第5章 情報収集力を高めるスキマ時間活用法

「自分の頭」で情報を解釈するな。
希少な情報を持つ「レアポケモン」を探せ。
書評を先に読め。
個人の時代、怪しい人間に騙されるな!
歩きながら「音」で情報収集する。
など

第6章 効率化ばかりしていると退屈な人間になる

周囲に効率性を求めすぎてはいけない。
直感に従えば、点と点が結びつく。
「きっかけ」をくれる人は意外なところに。
成功者に学ぶ「運気」を磨き方
など

隣の仕事効率化1 けんすうさん
隣の仕事効率化2 家入一真さん
隣の仕事効率化3 経沢香保子さん

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内容(「BOOK」データベースより)

圧倒的に仕事ができる人は矛盾・問題を解決しようとせずむしろ受け入れながら先に進む。孫社長に怒られて学んだ!ラクして速い仕事術53。

著者について

上場請負人。ITベンチャー界のお笑い担当。1973年生まれ。早稲田大学 商学部卒業後、イマジニアを経てソフトバンクグループ入社。
スカパー経営企画、ブロードメディア社のIPO、YahooBB事業立上げに従事。月460時間労働に追われ、仕事を効率化していった結果、「作業効率化マニア」になるほどの圧倒的スピードで業務をこなせるようになる。

ソフトバンクグループ退職後はアエリア、弁護士ドットコム、クラウドワークスのIPOに携わり、現在は40社以上のベンチャーでの顧問・取締役、社外役員として活躍する。

著書に『恋愛依存症のボクが社畜になって見つけた人生の泳ぎ方』(ヨシモトブックス)。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

須田 仁之

1973年生まれ。早稲田大学商学部卒業後、イマジニアを経てソフトバンクグループ入社。 スカパー経営企画、ブロードメディア社のIPO、Yahoo!BB事業立上げに従事。月460時間労働に追われ、仕事を効率化していった結果、「作業効率化マニア」になる。 ソフトバンクグループ退職後はアエリア、弁護士ドットコム、クラウドワークスのIPOに携わり、現在は40社を超えるベンチャー企業で顧問・取締役、社外役員として活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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