頭・心・体が冴える仕事リズムのつくり方

まちの本屋ビジネス書

著:小山 恵美

自分が正しいと思っていた生活習慣が実は間違いだった・・・ 科学的根拠に基づいた生活習慣の改善方法がこの本でわかります!

本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。

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あらすじ

朝活、断捨離、時間術、整理術、勉強術、短時間睡眠、掃除力などなど、読んだときは「やってみよう!」と思うものの、気が緩むと挫折してしまいがちです。
それには気合や根性の問題もあるでしょうが、何より「頭・心・体」の問題が大きく関係しています。
1日4時間の睡眠で平気な人がいる一方、8時間寝ないと効率が極端に落ちる人がいるのは、個々の人間に決められた24時間のライフサイクル(リズム)があるからなのです。
そこで本書では、自分に合ったリズムを知り、質の高い睡眠と朝・昼・夜を実践することで、無理せず効率を最大化する方法を伝授します。

内容(「BOOK」データベースより)

睡眠不足でがんばるあなたも素敵ですが、深い眠りと正しい生活リズムで、「デキる顔」に変身したあなたは、もっともっと魅力的です。
気合と根性はいりません!あなたにとって最適な24時間のライフサイクルで、コンディション・モチベーション・パフォーマンスを最大まで高めましょう。

著者について

ひとリズム研究会(ひとりずむけんきゅうかい)

京都工芸繊維大学発のベンチャー企業、ひとリズム株式会社設立と同時に「ひとリズム研究会」を発足。
生活者一人ひとりの生活リズムを科学的に見直し、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)向上の支援を目指す研究活動を展開中。
また、「ひとリズム」Webサイト(http://www.hito-rhythm.com/)に掲載する科学的情報の執筆や監修を手掛けている。

小山恵美(こやま・えみ)

京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科准教授。工学博士。
1986年大阪大学大学院(基礎工学研究科)博士後期課程を経て、松下電工株式会社(当時)入社。
同社退職後は京都工芸繊維大学繊維学部デザイン経営工学科助教授を経て、2007年より現職。
専門は生体計測工学、時間生物学(時間社会学)、睡眠環境学(光環境)。
ひとリズム株式会社の技術顧問として睡眠記録など生活習慣の改善に役立つ機能を提供している。
共著に『睡眠環境学』(朝倉書店)、『照明ハンドブック』(オーム社)、『環境生理学』(北海道大学出版会)など。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小山 恵美

京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科准教授。工学博士。
1986年大阪大学大学院(基礎工学研究科)博士後期課程を経て、松下電工株式会社(当時)入社。同社退職後は京都工芸繊維大学繊維学部デザイン経営工学科助教授を経て、2007年より現職。
専門は生体計測工学、時間生物学(時間社会学)、睡眠環境学(光環境)。
ひとリズム株式会社の技術顧問として睡眠記録など生活習慣の改善に役立つ機能を提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

まとめ

【仕事と睡眠にまつわる「通説」と「真実」】

  • 短時間睡眠と仕事・勉強効率は比例しない
  • 朝活は手段、自分に合った睡眠から
  • 睡眠の質を上げても、睡眠時間を短くするのにも限界がある
  • 何時間寝ればいいというのは個人差がある
  • 90分間周期で起床するのが良いは嘘、ノンレム、レム睡眠の周期は日によって人によってバラバラ。
  • 20分の昼寝は効果的
  • 眠りのピークは一日2回ある
  • 眠る前にホットミルクは都市伝説。ホットは確かに良い
  • 必ずしも朝がゴールデンタイムとは言えない

【頭と心と体をマネジメントするプロセス】

  • 一日の心身リズムにも個人差がある
  • サーカディアンリズム=一日周期覚醒のリズム
  • 体温のリズムと睡眠―覚醒のリズム
  • 日中の活動が睡眠の質を決める
  • 眠りの役割とは、脳と身体を休めて修復すること。起きているときに脳に蓄積された情報を整理すること。
  • 生活リズムを記録・分析し対策を立てる。
  • 就寝時刻、起床時刻、中途覚醒、仮眠の有無や時間帯、眠気の時間帯、体重、腹囲、体脂肪、血圧、基礎体温、歩数、摂取カロリーなど日々変化するものを記録してグラフ化で問題点を見つける。
  • 目標設定なしでは挫折するが、生活習慣自体を目標にすると続かない。
  • 目標は自分の理想(モチベーションが上がること)にするとよい。
  • 朝昼晩の時間帯別に生活習慣の改善対策を立てる。

【気持ちよく一日を始める朝の習慣】

  • 自分にとっての朝をいつか決める。
  • 休日と平日の起床時間の差は眠りが足りていない証拠。
  • 朝の目覚めには光が最適。
  • 朝目覚めるときは軽いストレッチをするとパッと起きられる。
  • 朝食は起床後30分以内。朝食後、トイレも習慣化。
  • 朝シャワーを熱い温度で短い時間で浴びると覚醒しやすい。
  • 朝ランニングは必ずしもいいとは限らない。朝食を食べてから、まずは2㎞歩くことから。運動の効果は、2日から3日間しか持たない。
  • 朝活は少しずつ進める。起床時間を1日5分ずつ早めるなど・・・

【集中力と創造性を発揮するための昼間の過ごし方】

  • 集中力を高めるためには、ツールではなく習慣。身体、心を活性化させてこそ知的活性度が高まる。
  • 通勤中、仕事中、細切れの時間を使って丈夫な体を作る。
  • 通勤途中1つ前の駅で下車して歩く。
  • 仕事中、座った作業の際に手と足に力を入れる。
  • 仕事中の運動は精神的緊張をほぐし、冴える頭の活動を助ける。
  • 仕事に直接関係ない切り替えの行動で仕事効率が上がる。
  • デスクに愛着のあるものを置くことでやる気アップ、心の活性度につながる。
  • 昼食の質が午後の仕事の質を決める。
  • 昼休憩の15分睡眠は科学的根拠あり。

【明日の調子を上げる夜の使い方】

  • 夜活の2本柱は、ストレス解消と睡眠準備
  • 夜の運動はよく寝るための秘訣、就寝3時間前までに行うのが良い。
  • 夕食の質が眠りの質を作用する。食べる時間・量・質に注意。
  • お酒はQOLを上げるために飲む、ハーブティーとミネラルウォーター間に飲むとよい。
  • お風呂は就寝一時間前にぬるめのお湯で入る。
  • 寝室は気分と用途によってアロマオイルを活用する。
  • 寝る前は赤系の光が良い。
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感想

衝撃でした・・・自分が他の本に書いてあって、信じていたことが間違いだったことがこの本でわかりました!
例えば「90分単位で睡眠するとすっきり目覚められる」 「アルファー波の出る音楽が良い」「何をするにも朝が良い」など、 仕事術、習慣化の本によく書いてありますが、科学的根拠が実はないということがこの本でわかり、とても衝撃でした・・・
仕事術の本や習慣化の本には朝早く起きて、勉強の時間・仕事の時間に充てることが素晴らしい、最強のように書かれていますが、みんな一緒なのではなく自分に合った生活習慣があるのだとわかりました。
まずは、自分の生活習慣を分析するとことろから始めていきたいと思います。
やったほうがいいことについては他の本にも書いてありますが、科学的根拠についても触れられて説明されているので、納得感を持って進められるのがこの本の良いところだと思います。

  • 睡眠は単に寝る時を意識するのではなく、一日の過ごし方が大事。
  • 朝活、短時間睡眠法とか巷では全て良い、という雰囲気で捉えられている事例は全ての人が当てはまるわけではない。
  • 個人個人の一日のリズムを把握し、正しいリズムを実行することで良い睡眠が生まれる。

書いてあることは、当然といえば当然ですが、結構見落としがちな点だと思います。
本の内容も専門的な用語を使わずに、素人の私にもわかりやすい内容だなと思いました!

生活習慣の改善をしたい方、日中の仕事効率が落ちているなと感じている方、なんかやる気でないという方、朝起きれなくなってきた・・・、仕事の始業時間ギリギリに出社してしまうという方に是非お勧めの本です!

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