会社脳の鍛え方 あなたがしていい失敗、してはいけない失敗

まちの本屋ビジネス書

著:小山 昇

仕事での頑張り方を教えてくれる本です。

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あらすじ

500社以上の経営指導を手掛けるカリスマ社長・小山昇氏が、初めて手掛けた若手向けビジネス書。
「こんなはずじゃ…」「もう辞めたい…」と悩む若手社員に向けて、仕事が面白くなり、人生にもやりがいが持てるようになる珠玉のアドバイスを贈る。

失敗を極端に恐れ、問題にぶつかるとすぐに「正解」を求める――。
そんな現代の若手社員に、「失敗することの大切さ」や「つらい仕事の楽しみ方」を様々な角度から噛んで含めるように語る。
経営者として30年以上にわたり、新人・若手社員の悩みに必死に耳を傾け、心に寄り添い、思いを共有してきた。そんな著者にしか語れない金言の数々。

「会社とは何か」「仕事をするとはどういうことか」。
そんなあまりにも基本的で、それ故に誰も教えてくれない素朴な疑問に、小山氏が全力で応える。

  • ◎あなたは失敗するために社会に出ました
  • ◎会社は仕事をするところではない
  • ◎社長だって会社に行きたくない
  • ◎「すぐやる」だけで評価は急上昇する
  • ◎同期と差がつくのは、朝30分と移動時間
  • ◎上司がダメなほど、多くを学べる
  • ◎二言目には「ありがとう」と言え

内容(「BOOK」データベースより)

新人・若手・その指導者、必読。元・落ちこぼれのカリスマ社長が伝授するダメ社員と呼ばれないための仕事の基本。

著者について

株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。
東京経済大学を卒業し、76年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。
77年に退職し、貸おしぼり事業を手掛ける株式会社ベリーを設立する。
その後、85年に武蔵野に再び入社し、89年には社長に就任する。
90年から92年まで株式会社ダスキンの顧問も務める。
赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で社長として経営改革を断行。
2000年、10年と国内で初めて日本経営品質賞を2度受賞する優良会社に育て上げた。
その経験をもとに、現在500社以上の会員企業の経営指導を手掛けている。
現実に即し、人間の本性をとらえた組織作りのノウハウには定評がある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小山 昇

株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。
東京経済大学を卒業し、76年にダスキンの加盟店業務を手掛ける日本サービス・マーチャンダイザー株式会社(現在の武蔵野)に入社。
77年に退職し、貸おしぼり事業を手掛ける株式会社ベリーを設立する。
その後、85年に武蔵野に再び入社し、89年には社長に就任する。
90年から92年まで株式会社ダスキンの顧問も務める。
赤字続きの「落ちこぼれ集団」だった武蔵野で社長として経営改革を断行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

まとめ

【あなたは失敗するために社会に出ました】

あなたはいま「会社の負債」です

入社式では色々な夢を見ていたのに、いろいろな壁に阻まれ、半年もしないうちに「こんなはずじゃなかった」と打ちひしがれる。実は、ほとんどの人がそうです。
採用コストは中小企業でも毎年1000万くらいかかる。入社してから会社に利益をもたらすまでに早くても3年かかる。会社は先行投資であなたを採用したのです。つまり、会社は多くの経費を使ってでもあなたを採用したかったのです。
仕事とは一見簡単そうに見えてもその裏には複雑で精密な仕組みがあり、お客様や取引先との微妙なパワーバランスがある。こうした諸々のことを覚えて初めて1人前の社会人になれる。それを得るためにはただ一つ、経験だけ。

あなたは上司に具体的な指摘を求めるべきです

感情の赴くままに注意してくる上司もいるがその場合どうすればいいのか?
配置換えを願い出る?→無意味です。
罵声を受け流し嵐が過ぎるのをじっと待っていればいいのか?→違います。
正解は「申し訳ありませんでした。では、私のどこが悪かったのか、具体的に教えてください」と質問する。

見切り発車した時点で、物事の半分は成功しています

見切り発車は、実は成功への最短ルート。
見切り発車したがゆえに発生する小さな失敗をいくつも乗り越えながら、成功に近づいていくものです。
行動を急がなければ市場の変化に対応できない。

あなたが素早く動けば、同期に差をつけられます

あなたがしていい失敗、してはいけない失敗

社会人経験が少ないあなたは、与えられる仕事すべてに失敗する権利がある。ただし、次は失敗しないようにしよう。
次はもっとうまくできるようになろうという向上心は持ち続けなくてはいけない。
初めてやる→失敗する→次こそはとやる→失敗するが多少手際は良くなっている→今度こそと3度目の挑戦をする。→ようやく失敗がなくなった。→今度はより早くを目指す。
してはいけない失敗は失敗を隠そうとすること。

【会社は仕事をするところではありません】

会社では数字が人格です

会社は仕事をするところではなく、成果を上げるところ。
数字をあげられるようになるためにはあらゆることを数字で考えられるようになること。
例えば、仕事の作業時間、給料から天引きされている社会保障料の金額、家から出て、会社の席に座るまで平均何分何秒かかるか?を把握していること。

常に短期的な目標を決定し続けなさい

趣味の延長線上で仕事をしているといっても楽しいだけではない、必ず何らかの苦しみや悩みを抱えています。
社長も仕事に行きたくないと思っている。筆者も10年間で1万5000回以上仕事に行きたくないと思っている。筆者と読者の違いは「仕事は基本的にきついものだ」と全面的に受け入れているかどうか。
仕事に不平・不満を持つのは、多くの場合で視野狭窄に陥っているからです。その処方箋は短期的な目標を設定すること。
仕事が楽しくないのは目標を持っていないから。

あなたのあげた業績を判断するのはお客様です

仕事の能率を上げることは大事だが、それ自体を目標にしてはいけない。業績とは本来の意味で言えば「数字」です。つまり、「頑張った」「苦労した」は業績とは関係ない。お客様に買ってもらえて初めて成果になる。

【あなたはいま、無我夢中働くべき時期です】

「頑張らざるを得ない状況」を作りなさい

あなたのがんばろうという気持ちは長続きしない。人間は心で思っているだけではなかなかその状態を維持できない。決意を維持するためには外的要因が必要。

毎朝、始業時間より30分早く出社しなさい

その30分で仕事の準備をする。昨日の残務整理をする。机の周りを整理する等・・・出来ることはたくさんあります。
それを毎日やる。勤勉に追いつく能力なし。一日30分は1年間で100時間になる。成功している人はみな朝方である。

細切れの時間を有効活用しなさい

業務の合間に業績を上げるカギがある。昼食時に求人広告と地図を見ていた。求人広告は最強の営業ツール。お客様のWEBサイトを読み込む。
移動中は仕事に最適な細切れ時間。お客様を知り、共通点を見つけること=自分を売り込むことにつながる。

なるべく優秀な人のそばにいなさい

上司や先輩社員がやっていることをまねする。創意工夫は価値を持たない。優秀な人の近くにいると自然と優秀な人の習慣が身につき成長できる。優秀な人へは自分から声かけなさい。 「○○さん、私のお客様訪問に同席していただけませんか?」「○○さん、この仕事のやり方がわからないのですが教えていただけませんか?」
慕ってくれる人には情が湧くものです。相手にしてもらえないときは時間を改めてもう一度お願いする。
コミュニケーションとは回数・頻度です。優秀な先輩とコミュニケーションをとれる機会を意識的に作ることが必要。飲み会の席も先輩や上司の近くに座る。

自分の長所を知り、伸ばしなさい

長所が皆無という人間は存在しない。あなたが仕事ができないのは事実だが、それは能力がないのではなく、仕事をうまくこなすだけの経験が少ないからに過ぎない。
一度や二度上司に褒められたこと、自分で得意だと思うこと、好きだと思うことが長所。それを伸ばす。短所は頑張ってもそんなに伸びない。短所が見えなくなればビジネス的には勝ち。 それは、長所が短所を見えなくなるくらい圧倒的に伸ばすこと。

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【ほんの小さな心がけがあなたを「仕事ができる人」にします】

常に上司に相談しながら進めなさい

仕事ができるようになるためには、優先順位がつけられるようになること。 上司は相手の状況を見て仕事を振らない。新しい仕事は古い仕事よりも優先する。迷って、わからなくなったときは上司に仕事の優先順位を相談する。
どうしても行き詰まったり、本当にこのやり方であっているのかと悩んだりするときもあるでしょう。そんな時も即相談です。 一人で悩まないこと、一人で抱え込まないこと、一人で勝手な判断をしないことを念頭に置いて新人は仕事をする。
頼ることを恥じるな、業績を上げられないことを恥じよ。やってもらったら逐一お礼を言う。

メモは「忘れるために」取るものです

込み入っていて全部のことを常に覚えていることはできないので、メモをして忘れても大丈夫なようにしておく。 そして、定期的にメモを確認する仕組みを作る。例えば、一案件一枚のメモで常に目につくところに置いておく。

計画を100%達成しようとしてはいけません

仕事の基本動作「PDCAサイクル」ができるようになること。経験がない場合、P(プラン=計画)を立てることはできない。 まずは、D(DO=実行)そして、C(check=確認)をする。この繰り返しで、Pが立てられるようになる。しかし、思い通りに行くことはないので、Pは適当に立ててみてDしてC(しっかり確認)し、修正すれば良い。

感想

著者の小山さんは、東京経済大学に9年間通い、ギリギリで卒業。
その後、ダスキンの契約店、武蔵野に就職、3年で本部長になる。
社長と喧嘩別れしたあと、ダスキンに入り、1年後起業したが喧嘩した社長から電話が来て会社を手伝ってほしいと言われ、悩んだ末に「社長にお世話になったのだから」と経営を手伝うことになる。そして、武蔵野の社長に就任後、今に至る。
武蔵野は、IBMジャパンなどが受賞している権威のある日本経営品質賞を受賞している会社です。
本の内容は、

  • 会社で早く成長するために必要なこと
  • 会社とはこういうものだ

ということが書かれています。
「会社の社長がこんなこと書いていいの?」と思うくらいびっくりすることが書かれています。
社長の経験を踏まえて事実が書かれているため、わかりやすいです。
私は、

  • 初めてのことは、9分9厘失敗する。であれば、さっさと失敗をして経験を積んだほうがいい。
  • 「考よりも行」が先である。

など、インターンをする上で、就活をする上で自分が早く成長するためにはどんな行動をとって行けば良いのか考える上でとても参考になりました!
入社1年目から3年目の社会人や、就活をしている学生は、働き方を考える上で参考になると思います!
時間も1時間で読めるものなのでおすすめです!

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