腐女子のつづ井さん

まちの本屋漫画

著:つづ井

尊くて笑えるガールズトーク

本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。

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あらすじ(Amazonの内容説明を引用)

【次にくるマンガ大賞 2015】Webマンガ部門 第2位! !
大切なことは全て薄い本が教えてくれた――。
ツイッターで人気爆発の腐女子コメディーがついに書籍化!

「電車內で見かけた隠れ腐女子に共感」

「幽霊かBLか分からないラップ現象に遭遇」

「Jポップの歌詞を推しカプに当てはめて考察」

人気エピソードはもちろんのこと、「秘密のお守り製作合宿」など爆笑のエピソードを50 ページ以上描きおろし!!

物心つくよりも先にBL妄想に目覚めていた一介の腐女子・つづ井さんと仲間たちの喜び多い日常をつづるエッセイ漫画!全3巻。

まとめ

腐女子としての毎日をエンジョイするつづ井さんとその仲間達。BL妄想に全力な彼女達は、推しキャラのマネージャーになりきってお守りマスコットを作ったり、 壁に推しキャラの身長分のマスキングテープを貼ってみたりと、毎日とても楽しそう!?
第1巻は、オタクになる前の自分が思い出せないと頭を抱える「オタクになるとそれ以前の記憶が消える」話、キャラへの想いが募りすぎて肌が綺麗になってしまう 「行き場を失った女性ホルモンの暴走が止められない」話、アニメの始まりと終わりに想いを馳せ、キャラの誕生日など気にするために「オタクだから季節感が全然狂わない」話など、オタクあるあるが炸裂。
第2巻はツイッターのアイコンやツイートでいかにも彼氏がいるように装う「彼氏がいそうなツイッターアカウント選手権」や女児になりきってアニメを見る「女児会」が開催され、 ディープさとヤバさが増していくと同時に、キャラ同士の友情やオタクとしてのプライドが感じられる旅行エピソードなどが掲載。

最終巻である3巻では名作エピソードの「恋人がいそうなクリスマス選手権」が開催され、クリスマスに予定がない女達が、妄想上の彼氏を本気でプレゼンしあう地獄のような女子会の様子が届けられ、爆笑必至!
ぬるいのにキレのある、それでいて溫かくて笑える日常を屆けるエッセイ漫画。

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感想

腐女子ものの漫画が流行りだしたのはいつからでしょうか。実は私も腐女子なのですが、腐女子ものの漫画は苦手で、普段はあまり読みません。 腐女子漫画にありがちなハイテンションで突っ走る女子達が苦手なんですよね。(同族嫌悪ってやつですかね)
しかし、pixivでこの漫画を見たら、なんと面白くて丁度いいテンションなことか!あいたた~な感じが全然なくて、落ち著いて読める心地の良い空気感。
絵も鉛筆で描いたような粗めのタッチですが、それが不思議といい配合になっていて、すごく楽に読めます。むしろ描き込まれてないのが良い。これが正解だとすら言える。

そして、腐女子をテーマにしているものの、あくまでそれはテーマで、この漫画に描かれているのは、友達想いで優しい、おバカな事も全力で楽しめる愛おしい女子達の女子会なのです。
側から見たらバカバカしくて、何が面白いのか分からないけど、涙が出るほど笑い転げた友達とのやりとりって皆様にも覚えがあるのではないでしょうか。 そんな楽しい空気感は、決して読者を置いてけぼりにせず、むしろ自分も女子会に混ざっているような居心地の良さをもたらします。
ダイジェストを見て頂くと分かるように、これだけ訳の分からない事をしているのに、決して暴走していないのがこの漫画のすごいところ。テンションが高いのに雰囲気が落ち着いているので、本当に読みやすい。

ちなみに私が個人的に好きなエピソードは「恋人がいそうなクリスマス選手権」です。独り身でクリスマスの予定がガラ空きなつづ井さん達が、 彼氏からもらったという設定で、クリスマスプレゼントを用意し、彼とのエピソードを発表しながら、プレゼント交換をするという、文字にすると意味が分からなすぎる話なのですが、この話がめちゃくちゃカオスで面白い。 むしろ私がこの選手権に參加したいくらいに楽しそうで羨ましい。こういうくだらない事って本当に楽しいですよね。
腐女子という存在に嫌悪感がある人や、私のように腐女子ジャンルが苦手な人も、この漫画は安心して楽しめると思います。 私はこの漫画のぬるさと無駄にキレのあるギャグが好きすぎて、通算50回くらい読みました。不思議な中毒性があるので、何故か飽きない1冊です。

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