FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド

まちの本屋ビジネス書

著:クリスティー・シェン

誰でも、いっぱいお金稼いで、早めに引退する具体的な方法。

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感想

誰でも、いっぱいお金稼いで、早めに引退する具体的な方法が書かれています!
皆さんも、働かなくて自由に生きていきたいと思ったことありませんか?
私もあります。
でも、無理ですよね?まず、そんな人に出会うことないですもんね…
なので、早めに引退できるのは、一部の成功している人だと思っていました。起業して、事業が軌道にのって、それを他の人に任せて働かないで収入を得られるとか、いっぱい稼いでてお金が余ってるとかそんなイメージでした。
でも、この本を読んでハードルが下がりました!
絶対無理だと思っていたのが、難しいけど可能性はあるかもと思いました!
なぜなら、早期引退のためにやらなければいけないことは自分でもできることだと思ったからです!
この本で伝えているやらなくてはいけないこととは、二つです。
それは、

  • ①節約すること
  • ②投資をすることです。

①の節約は、使うお金の額を減らせばよいです。
②デイトレで億稼ぎますとかは無理ですが、投資をすることだけなら、証券口座をつくれば誰でもできます。
この本の著者は、人よりも収入があり、節約をしてそれを投資に回すことでリタイヤできているため、節約と投資に重点を置いて書かれています。
私自身は、収入が人より多いわけではないので、節約と投資の他に収入を増やすこともしなくては行けません。
ただ、収入を増やせば早めに引退することが可能なのか、気になったので本書を購入しました。
夢物語ではなく、現実に可能だと言うことを論理的に数字で教えてくれます。
それだけではなく、株価の暴落リスク、不安になった時の対処方法、幸福度を下げずに節約する方法、何に投資すればよいか、投資の考え方・銘柄の選び方等々…
細かく書かれています。
著者自身が言われてますが、とても、ビビりで株価が暴落したときはこう対処する。こうきたらこう。こうなったらこうする。ありとあらゆる可能性を考慮して、行動し、早めに引退することができているんだとわかりました。
ただ、本当に細かいです。
正直、全部真似しようと思ったら「無理、しんどい」と断念してしまいそうになります。
なので、今必要だと思うところを参考にして、他は飛ばそう。
飛ばしたところは必要になったときにまた読もう。
くらいの気持ちで読んだ方がしんどくならなくてよいと思います。
めちゃめちゃ、慎重な人が早めに引退すると決断し、実現したということ自体がとても面白いなと思いました。すごく、勇気を貰いました。
早めに引退することに憧れがある方は是非、このあとも読んでください!

要約のまとめ

  • ①FIREするためには、まず、幸福度を下げずに節約すること。
  • ②FIREするためには投資をすること

まとめの説明

①FIREするためには、まず、幸福度を下げずに節約すること。

FIREとは、Financial Independence, Retire Earlyの略語です。
経済的自立と早期退職を目指す考え方です。
つまり、中田敦彦さんがYouTube大学でいっていた「働かないで生きていく」ということです。

どうやって実現するのか?
それが可能なのか。
著者は可能だといっています。
著者がいっているやることは2つです。節約と投資です。
まず、節約するためには、人がお金をどんどん使ってしまう原因を理解する必要があります。
それは、欠乏マインドです。

・欠乏マインド
欠乏マインドとは、何か不足状態が続き、それを満たすためにすべての行動の優先順位がそれになる。
例えば、ご飯をずっと食べれなかったら、食べるための行動を優先します。将来の夢も同じで自分がなりたい姿、それに近づく行動を優先します。歌手になりたいと思ったら学校に通うなど…。
それも、いいと思いますが、経済的自立を目指すなら、POTスコアを基準に職業を選択すべきといっています。
POTスコアとは、給与中央値と最低賃金の差額/学位にかかった総費用で出すことができます。
つまり、夢を追うことを優先するのではなく、経済的自立をしてから夢を追うべきだと著者は、いっています。

節約とは、自分の幸福度を下げずに支出を減らし、幸福度を上げることにお金を使うことです。
つまり、基礎的な支出が低く、想定外の費用もなく、自分へのご褒美が多い予算状態が理想です。
節約するためには、まず、お金を使うことに中毒性があること、支出には、幸福度を上げるもの、変わらないもの、下げるものがあることを理解する。
その上で、自分に合った適正支出を見つけていく。
そのために必要な4つのステップがある。

①あなたを幸せにしない基礎的な支出を削る
例えば、銀行の手数料や使っていないサブスクリプションサービス。

②痛みの伴う支出を削る(でも、いずれ慣れます)
あなたの幸福を永続的に下げてしまうものではない。
「コーヒーをやめればいい」とか、そういった単純な話ではない。あなたの支出は個人的なものであります。自分自身のやり方を見つけていくしかない。
例えば、仕事中のランチを外で食べる。友人と外で遊ぶ、駅まで自転車で行き、駅前に停める駐輪場代。
一度支出をやめたものでも、すぐに恋しくなったら節約リストからはずしましょう!

③所有している高額なものを減らす。
例えば、自動車や家です。
想定外に費用がかかる場合が多い。

④ご褒美を加える。
このステップでは、楽しみましょう!
これまで、削ってきた支出の金額を足し合わせた上で、その一部を自分へのご褒美に回すのです。
何でもやりたいことをするための楽しむお金です。
著者は、旅行やコンサートなど幸福が持続する体験に使うことをオススメしています。しかし、節約した金額以下であればなんでも構いません。

②FIREするためには投資をすること、そして、4%ルールで生活すること

【何に投資をするか?】

アクティブファンドよりもインデックス投資を選ぶべき。
その理由は、3つある。
一つ目は、アクティブファンドはどこにどのように投資しているのかその投資手法がわからない。
2つ目に、手数料が高額である。
アクティブファンドは1%〜2%で、インデックス投資は、ものによりますが、米国株式市場と連動するVTIは、0.04%です。
アクティブファンドの手数料が1%だとしても、25倍も変わるのです!
手数料1%で、100万円を25年間投資すると、135万円になります!
初期投資額よりも高いです!

3つ目は、アクティブファンドのファンドマネージャーは、手数料を差し引いて、指数よりも稼いでいる人は、15%しかいません。
そのため、指数に投資をすれば85%のファンドマネージャーよりも稼げることがわかります。

インデックス投資は、指数に連動しています。
指数はゼロになりません。そのため、個別の銘柄に投資するよりも安心です。

では、どのようにインデックス投資を選べば良いでしょうか。
4つのステップで行います。

①株式のアロケーションを選ぶ。
株式と債権の比率を決めます。株式の方が長期的には、リターンは高くなりますが変動率が高いため、資産が減るリスクも高いです。
年齢が若い時は、長期的に投資できるため、変動率は気にしなくてよいです。
ただ、長く投資するためには自分が続けられるメンタルを保てないといけません。
自分の資産価値が半分になっても耐えられることができれば、株式100%でもよいですが、それが許容できない人もいます。
そのため、自分の資産が減っても大丈夫な比率に株式を落とし、その分債権の比率を上げる必要があります。

②指数を選ぶ
指数は、日本ならTOPIXや日経平均があります。
ただ、自国だけに投資するのは、危険です。日本は上がらず、他の国が上がることがあります。
世界中の企業の時価総額ランキングでは、米国企業がおよそ半分を占めます。もし、グローバルでバランスを取り、リスクを分散したいのであれば、米国5割他の国5割にしなければならないのです。
例えば、米国ならS&P500、米国以外の先進国をカバーしているEAFE(欧州、オーストララシア、極東)などがあります。

③投資ファンドを選ぶ
投資信託やETF(上場投資信託)があるが、著者は、ETFがオススメ。
なぜなら、手数料が安く、誰でも買うことができるからです。ただ、欠点があります。それは、売買が頻繁だと手数料が高くついてしまうことです。
どのETFを買うべきか?
それは、あなたが選んだ指数と連動する最も手数料が安いETFです。

④リバランシング
資産のアロケーションを決めたあと、時間とともにどのように変動していくか把握する必要があります。そして、決めたアロケーションから大きく逸脱した場合、比率が高くなったものを売り、比率が引くなったものを買い増します。
それがリバランシングです。
下落時に売って、回復期に利益を逃すことがお金を失い続ける唯一のパターンなのです。
これにより、安く買って高く売るという株式市場で稼ぐための鉄則を守ることができます。

【4%ルールとは】

トリニティ大学の研究によると、資産の4%を毎年引き出して生活しても、30年間資産が残る確率が95%という結論になったというのです!
つまり、一年の必要な支出の25倍の資産があれば、働かなくて生活していけるのです!

支出を減らせば減らすほど、目標金額は減り、貯蓄率(貯蓄金額÷年収)は上がるので早く引退することができます!
具体的には、貯蓄率を10%から、15%に引き上げると働く年数が5年短くなるのです。

ただ、実際に引退したときに暴落してしまった場合、資産が減っているのに資産を売らなければならず、そうなると損失は確定し、回復期に資産増加の恩恵を受けられなくなってしまいます。
そのために必要なのが、現金クッションと利回りシールドです。
現金クッションとは、5年分の現金を準備して、暴落してから回復期まで資産を守ることができます。
ただ、それを貯めるのは相当大変です。
そのために、利回りシールドがあります。これは、インデックス投資の分配金を生活費に当てることです。
資産の2%を利回りシールドで確保し、足りない分を現金クッションとして準備する。これで2.5年分の現金クッションを準備するだけで済みます。

まとめ

著者は、最後の章で、節約する力、稼ぐ力、増やす力の総合力で早めに引退できる。著者自身は、節約する力以外は、平均だったといっています。
例えば、稼ぐ力が圧倒的に高いイーロンマスクや、増やす力が圧倒的に高いウォーレンバフェットもいる。
自分自身にあった方法を選ぶのがよい。
「我が道をいけ」といっています。
節約する力、増やす力を伸ばしたい方は、是非本書を読んで見てください!

Amazonあらすじ

内容紹介

★大好評! 8万部突破のベストセラー!!
★Amazonで一番売れた投資本!! (2020年10月)
■0.1秒でも早く「働かない人生」を実現したいあなたへ。
■全米で話題沸騰! フォロワー大続出! 30代で経済的自立を達成するための全技術!
■株価の暴落にも対応できる「鉄壁メソッド」!
■ニューヨーク・タイムズ、CNBC、ハフポスト、CBCなどで取り上げられたFIRE第一人者の日本版、ついに発売!

【本書のノウハウの一部】

●「持ち家or賃貸」に決着をつける計算式がある
●旅行をしたほうがお金が貯まるのはなぜ?
●タネ銭を減らさないための「4%ルール」
●何かあった時のための鉄壁バックアップ術
●「早期リタイア」と「子育て」は両立できる
●POTスコアで早期リタイアのためのキャリアを選ぶ

全米で話題! 若手エリートがこぞって取り入れているライフスタイル、早期リタイアして自由に暮らす生き方「FIRE」。ニューヨーク・タイムズ、CNBC、ハフポスト、CBC、ビジネス・インサイダーなどで話題のFIREムーブメントの第一人者が早期リタイアについて知りたいことを全網羅。

内容(「BOOK」データベースより)

30代で経済的自立を達成するための全技術。ニューヨーク・タイムズ、CNBC、ハフポスト、CBCなどで取り上げられたFIRE(経済的自立と早期退職を目標とする人生戦略)第一人者の日本版ついに発売!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

シェン,クリスティー

FIRE(Financial Independence,Retire Early)ムーブメントの第一人者。早期退職者。FIREにまつわる情報を集めたサイト「MILLENNIAL REVOLUTION」を運営している

リャン,ブライス

早期退職者。クリスティー・シェンのパートナー

岩本 正明

1979年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、時事通信社に入社。経済部を経て、ニューヨーク州立大学大学院で経済学修士号を取得。通信社ブルームバーグに転じた後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

著者について

クリスティー・シェン&ブライス・リャン

FIRE(Financial Independence, Retire Early)ムーブメントの第一人者。早期退職者。FIREにまつわる情報を集めたサイト「MILLENNIAL REVOLUTION」を運営している。二人はニューヨーク・タイムズやカナダ放送協会(CBC)、ハフポスト、CNBC、ビジネス・インサイダー、ヤフーファイナンスなどで取り上げられた。CBCの二人を取り上げたビデオは口コミで広がり、450万の視聴数を得た。シェンは、2019年放映のFIREムーブメントを扱ったドキュメンタリービデオ「Playing with FIRE」にも出演している。

岩本正明(いわもと・まさあき)

1979年生まれ。大阪大学経済学部卒業後、時事通信社に入社。経済部を経て、ニューヨーク州立大学大学院で経済学修士号を取得。通信社ブルームバーグに転じた後、独立。

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