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本のまとめや概要、感想・評価・レビューをしていきます。
あらすじ
「何から書いていいのかわからない」「どう書けば伝わるのかわからない」という、文章に関する悩みを解決するコツが満載!
企画書、提案書、メール、エントリーシート、SNS……。仕事でも、プライベートでも短い文章を書く機会は多いもの。
しかし、限られた字数のなかで読み手に伝わる文章を書くのはなかなか難しいものです。
また、SNSが発達するにつれ、炎上、クレーム、批判を恐れるあまり、あえて言いたいことをぼかし、曖昧に伝える文章も増えています。
こういった迷いが生じると、文章は長くなり、どんどん伝わりにくくなってしまいます。
本書は、博報堂でスピーチライター、コピーライターとして活躍するかたわら、大学などで「言葉の持つ力」について教えている、言葉のスペシャリストが、 短くても伝わる、そして読み手に「面白い! 」と思わせる文章の書き方を、ていねいに解説していきます。
出版社からのコメント
- 第1章 文章力は「要約力」で決まる!
- 第2章 わかりやすい文章の“骨格”をつくる
- 第3章 ちょっとした工夫で読み手の印象は劇的に変わる
- 第4章 スピーチライター流 文章力を磨くトレーニング
- 第5章 ケース別 相手の心を動かす文章の書き方
内容(「BOOK」データベースより)
伝わらない人ほど長い文章を書く。企画書、提案書、メール、エントリーシート、SNS、手紙、お礼、謝罪。 「どう書けばいいの?」をいっきに解決!もう、文章で迷わない!相手を動かし、知的に魅せる秘蔵のメソッド。
著者について
ひきた・よしあき
博報堂スピーチライター、クリエイティブプロデューサー。
1984年、早稲田大学法学部卒。学生時代より「早稲田文学」学生編集委員。NHK「クイズ面白ゼミナール」クイズ制作などで活躍。
1984年、博報堂に入社し、CMプランナー、クリエイティブディレクターとして数々のCM作品を手がける。
その後、おもに行政の仕事を担当するようになり、現在では、政治、行政、大手企業などのスピーチライターを務めている。
氏の書くスピーチは、依頼者の発言の要点を見事にとらえ、人の心を動かすと、多くのエグゼクティブから絶大な信頼を得ている。
また、明治大学、慶應義塾大学、日本大学などで、「広告コミュニケーション」「日本語のもつ潜在的なちから」をテーマに講義や講演を行うほか、 「朝日小学生新聞」に長年コラムを寄稿するなど、若者に日本語の潜在能力や素晴らしさ、コミュニケーションの重要性を伝えている。
著書に『大勢の中のあなたへ』『机の前に貼る一枚』(ともに、朝日学生新聞社)、『あなたは言葉でできている』(実業之日本社)などがある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ひきた よしあき
博報堂スピーチライター、クリエイティブプロデューサー。1984年、早稲田大学法学部卒。学生時代より「早稲田文学」学生編集委員。1984年、博報堂に入社し、CMプランナー、クリエイティブディレクターとして、数々のCM作品を手がける。
その後、おもに行政の仕事を担当するようになり、政治、行政、大手企業などのスピーチライターを務めている。
また、大学で講義や講演を行うほか、「朝日小学生新聞」に長年コラムを寄稿するなど、若者に日本語の潜在能力や素晴らしさ、コミュニケーションの重要性を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
まとめ
第1章 文章力は「要約力」で決まる!
【要約文を書く方法】
①1ページ、1ライン法。
1ページの内、大事なところ一か所のみにラインを引く。
②三つの中からベスト1を決める。 最後まで読んだら、ラインを引いたところをまとめて読んでみて、大事なもの3つに絞る。
③要約分は40文字。 カタカナ語はできるだけ漢字にする。
無駄な修飾語、句読点は打たない。
コツは、2部構成で、前半で状況を説明し、後半で結論を述べること。
【なんでもタイトルをつけてみる】
的確な名前やタイトルがつけば、だれのものかがすぐにわかり、情報伝達が早くなる。
要点化が一気に進む。
第2章 わかりやすい文章の“骨格”をつくる
【「方向指示器」をつけながら一気に書く】
一気に書いて、大幅に削る。これが中身の詰まった文章を書く極意です。
接続詞は意識的につけて、文章の方向を示す。
文章を削るときは、「~が」、「しかし」は必ず削る。
「なくても通じる接続詞」は極力なくすように気を付ける。
【早い話が+4Wで、説得力を】
書き出しは「When,where,who,what」の4つのWで要点をまとめる。
結論を示す際、前置きはいらない。
「早い話が」に続く文章を書く。
【クライマックスから書いて読み手を引き込む】
「とにかく大変だった」とまず書いて、目の前の情景を書く。
いきなりクライマックスから入る書き方を学べば、相手の興味をそそることができる。
「とにかく大変だった」のほかにも、次々にエピソードが生まれてきそうな発区を持っておくと文章の幅が広がる。
例えば・・・
「いよいよこのときがやってきた」
「なんでも試してみるものです」など。
【相手本位の順番で書く】
まず、読み手が得する情報を先に伝える。
これが、アジテーションのコツです。
自己主張をぐっと抑えて、相手のメリットを考える。
「で、私にどんなメリットがあるんですか?」という相手の問いに、はっきりと、すっきりと答える。
それが手に入ったときの姿を、相手の頭上に絵を描くかのようにリアルに想像させること。
【簡単な言葉は世界の潮流】
例えば、池上彰さんの解説やナイキ、アップルのキャッチコピー
どんなに難しい政治や経済の話も、小学生4年生でもわかる。
興味を示してくれる言い回しや言葉を選択しているので、人を飽きさせないのです。
【散歩しながら文章を書こう】
アイデアがひらめくときは、何かしながらが多い。
アイデアは天から降ってくるものではない、考え続けて脳内でさまざまにつながったり、ぶつかったりして生まれてくるもの。
第3章 ちょっとした工夫で読み手の印象は劇的に変わる
【すべての文章をラブレターだと思って書く】
たった一人の誰かに向かって書く。
上手い政治家のスピーチは、まるで自分に向かって話してくれているように聞こえる。
下手なスピーチは、「国民」「人々」「みなさん」に向けて話しているので、どれも「人ごと」のように感じます。
相手の心の流れを読みながら、パーソナリティを意識して書く。
【文章をセンター合わせにする】
- 短い1文がセンターにあるところは、ゆっくり読む。
- 短い文章が並列されているところでは、リズムをつけて読む。
- 文章と文章の空間は、5秒近く「間」をとる。
【カギカッコを効果的に使う】
つまり、会話文を多用すること。
企画書でも論文でも、どれだけ多くの人に取材をしたか、そこで何を学び、何を感じたか、その内容を「」を使って入れると親近感の湧く文章になる。
【リズムがいい文章は、短く伝わる】
文章は内容ではなくリズムで読ませる。
例えば「バザールでござーる」1991年~NEC
【Q&Aで相手に頭を使わせる】
文章の8割近くが読み飛ばされることを意識して、文章のスタイルを決めるようにする。
第4章 スピーチライター流 文章力を磨くトレーニング
【文章の上達はアウトプットの量に比例する】
書く行為をイベントにしない。
文章をよりよくするためには、日々の中で感動した言葉、突き動かされた言葉、傷ついた言葉をコツコツと集め、整理すること。
【書くときは短時間集中を心がける】
忙しい毎日の中、1時間、2時間まとまった時間をとろうと思っても無理。
何かやろうとするときは「スキマ時間」を活用するしかない。
そのためには、途中でやめる勇気が必要。
第5章 ケース別 相手の心を動かす文章の書き方
【エントリーシートは企業と同じ方向を向いて書く】
「私がこの会社に入れば、こんなことやあんなことができる」と会社の社員と同じ方向から見つめること。
つまり、自分が貢献できること、そして、それによって想像される未来を語ることが大切です。
【手紙は、4部構成で書く】
- 時候の挨拶
- 現状(感情は入れない)
- 本音
- 思いやり(相手を気遣う文を入れる)
【令状は場面を書く】
どのくらい時間をかけ、どのように活用し、どんな楽しい思いをしたのか、映画のワンシーンを描写するように書く。
【SNSは大勢の中のあなたへ向けて書く】
見る感覚で見つめ、自分の興味があるものを直観で選ぶのがSNSの読まれ方。
書くポイントは4つ。
- ひとりに向けて書く。
- 読み手の環境を考えて書く。(読んで欲しいポイントは間隔をあけて書く)
- 肉体後で書く。(自分で考えたこと、感じたことを書く。コピペに付け加えたものはNG)
- キャッチコピーは特定の個人に届く言葉を選ぶ。
感想
文章の要約の仕方がとても参考になりました!
私は、資料や本、物事を要約し、わかりやすく伝えなければいけないことが多い仕事をしています。
相手に伝わらなかったり、要約して伝えるまでの準備に相当な時間を使っていました・・・。
よく本には、
- 資料や本の大事なところを短くまとめる。
- ポイントを3つに分ける。
- 結論から説明する。
などなど・・・書かれていますが、「で?どうすればいいの?」と思っていました。
結局、最初から最後まですべてを要約していくだけで時間だけがかかり、伝える相手にもわかりづらくなってしまっていました。
この本には、実用的な方法が分かりやすく書かれていました!
1ページ、1のみにラインを引く。
すべての資料にそれを行う。
終わったら、ラインを引いたところのみを読み、大事だと思うところ3つに絞る。
絞ったら、3つの中から、1番大事なところを決めて、他の二つと比較して文章を作る。
これだけです!
私は、これをやることで今まで1冊200ページから300ページの本に4時間かけていた要約の時間が1時間くらいでできるようになりました!
もっと、もっとやっていけばさらに早くなると思います
要約の仕方以外にも、使えるテクニックがたくさん書かれています。
どれも、すぐに使えて効果があるものばかりです!
この本に早く出会いたかったです。
相手にわかりやすく伝えることが苦手な方、要約してわかりやすく伝えられるようになりたい方には必読の本です!